「北限はどこ?」 日本一小さなセミ あの場所でも生息


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屋我地島で見つかったイワサキクサゼミ=22日、名護市

 【名護】日本一小さなセミ、イワサキクサゼミが22日、名護市の屋我地島で鳴いているのが確認された。イワサキクサゼミは体長1・5~2センチ程度のセミで例年3~4月ごろに鳴き始める。

 以前は宮古島、八重山と南部の一部に生息していたが、少しずつ生息域を本島各地に広げ、約10年前から屋我地島で生息しているのが確認されている。
 名護市の平道夫さん(66)が22日、屋我地島で花を植える作業をしている途中で「ジー、ジー」という鳴き声に気付き、付近を探したところ小さなセミを見つけた。
 平さんは「こんなに早くセミが鳴くのかと思い、近くの木を見てみると、10匹くらいいた。これだけ小さなセミは初めてだ」と驚いていた。
 琉大博物館学芸員の佐々木健志さんは「以前から屋我地島では見つかっていたが、最近では名護市の他の地域でも発見事例がある。おそらくイワサキクサゼミが自分で飛んで行き、生息域を広げているのではないか」と話していた。
英文へ→Smallest cicada found in unexpected area