校歌探訪 大宜味村立大宜味小学校


この記事を書いた人 上原 康司

 大宜味村内にあった四つの小学校を統合して、ことし4月に新たに開校した大宜味小学校。「人材を以(もっ)て資源と為(な)す」という言葉を語り継いで来た大宜味村で、唯一の小学校となった。新生大宜味小の校歌は、まだ産声を上げたばかりだ。
 「思ったより難産でした」と笑うのは、校歌を決める時、村教育委員会の担当者として携わった我那覇隆教頭だ。歌詞は、昨年6月に大宜味村在住者、出身者、関係者から公募した。14作品の中から審査員の眼鏡にかなったのは、大宜味村役場で働く藤田元也さんの作品だった。藤田さんは「新天地と新学校への希望、歴史と未来に向かっての思いを込めた」と語る。作曲は、琉球大名誉教授の中村透氏が手掛けた。藤田さんが作った当初の歌詞から一部変更を経て、募集から約8カ月かけ、ことし2月に完成した。