バスケットボールの第44回U12全九州大会最終日は21日、那覇市民体育館で行われ、男子決勝は県勢の大山が八児(福岡)と戦い50―37で優勝を飾った。序盤から積極的な攻守が光り、相手を圧倒した。男子の比屋根と女子のゆたかは準決勝で敗れ、3位となった。
攻守で相手を上回った大山が九州大会で栄冠をつかんだ。八児(福岡)と迎えた男子決勝。積極的な守備から自分たちのリズムをつくり、攻撃では個々の選手が1対1を制する強さを見せた。
大山はオールコートでマンツーマンの守備を敷き、前線からプレッシャーを与え続けた。
落合琉偉や秋田光惺ら高身長の選手は中を固めることで相手に外からシュートを打たせ、リバウンドやルーズボールを奪っていった。
昨年12月の県冬季選抜大会で3位となり、その悔しさを九州大会で晴らそうと意気込んでいた。「みんな調子が良かった」(新城匡遵主将)と序盤で点差が開いたため、ハーフタイムでは「後半しっかり守れば大丈夫」と重圧も感じなかった。
攻撃では落合がパス回しの起点となり、自分でいける時はドライブで切り込んで自らゴールを狙ったり、相手守備が集中した場合はゴール下の秋田やモリソン玲夢斗、外が得意な金城圭佑を使ったりした。
各選手がそれぞれの強みを発揮した大山。小学校最後の大きな大会で有終の美を飾ることができた。中学では違うチームでプレーするメンバーもいるが、新城主将は「たとえチームが変わっても互いに高め合っていきたい」と語った。
(砂川博範)
【男子】
▽準決勝
八児(福岡) 53―45 比屋根
大山 53―48 百道SS(福岡)
▽決勝
大山
50―37(21―10,11―11,12―6,6―10)
八児