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伝統塩作り「任せて」 園児、中学生が挑戦 屋我地・入浜式

 【名護】屋我地島に伝わる伝統的な製塩法「入浜式」での塩作りを、名護市内の園児や生徒らが相次いで体験した。名護市宮里の実りの里保育園(岸本功也園長)の園児17人は4月21日、小中一貫教育校「屋我地ひるぎ学園」(神山英輝校長)の7年生6人は同28日、名護市我部の市指定文化財「我部の塩田跡」そばで、市文化財保存調査委員会の岸本林委員長や「塩田」(上地功代表)の金城学さんらの指導を受け、手作業で塩作りの作業を行った。


サシで砂をまく作業に挑戦する実りの里保育園の園児ら=4月21日、名護市我部の塩田

 塩田の上地代表らは2007年、同製塩法による塩作りを復活させ「屋我地マース」を製造、販売している。入浜式は潮の干満を利用して製塩する方法。まず塩田に砂(カシー)をまいて塩を付着させ、天日干しした後、その砂を再びドラム缶に集める。海水をかけてろ過し、塩分濃度の高いかん水を作り、炊いて塩を取り出す。
 園児や生徒はサシというスコップに似た道具で塩田に砂をまき、長い竹を使って砂の塊をつぶして均等に広げる作業までを体験した。園児らは自分の体より大きな道具に苦戦しながらも一生懸命に作業し、「楽しかった」などと話していた。
 「屋我地ひるぎ学園」の生徒は、小中一貫教育校になって初めての総合学習で塩作りに挑戦した。運天原の運天美希さん(12)は「砂を同じところにまかないようにするのが難しかった」と感想を話した。神奈川県から昨年転校した花田佳乃さん(13)は「昔は今よりも道具が不便だったと思う。こんなに大変な作業で塩を作っていたことを初めて知った」と感心した様子だった。


長い竹で砂の塊をつぶして均等に広げる作業をする「屋我地ひるぎ学園」の7年生ら=4月28日