パラシュート訓練中の米兵3人、提供施設区域外へ降下 伊江島補助飛行場、フェンス越え畑に


パラシュート訓練中の米兵3人、提供施設区域外へ降下 伊江島補助飛行場、フェンス越え畑に 米軍伊江島補助飛行場(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【伊江】25日午後1時45分ごろ、米軍伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練中だった米兵3人が、フェンスを越えて同村西江上の提供施設区域外に降下した。パラシュート訓練は嘉手納基地でも2カ月連続で実施され、25日に県の池田竹州副知事が外務省の宮川学沖縄担当大使と伊藤晋哉沖縄防衛局長を県庁に呼び抗議したばかり。嘉手納基地周辺を含め、パラシュート訓練に対する反発が広がる可能性がある。

 村によると、同日午後1時50分ごろ、米側から村に連絡があった。村職員が現場に駆けつけ被害を確認したが、現時点で、人的被害や農作物への被害は確認されていない。所属部隊などは確認中で、米兵らはフェンスから約200メートル離れた牧草地や畑がある地点に降下したという。村担当者によると同日、伊江村は曇りで強風が吹いていた。

 名城政英村長は「これまで悪天候の時は訓練を控えるように申し入れてきたが、今回、このような事故が起きたことは誠に遺憾だ」と話し、26日に沖縄防衛局へ抗議要請するとした。

 県には午後3時55分ごろ、沖縄防衛局から連絡があった。けが人や損害、部外への被害は確認中という。県は関係機関への申し入れを含めて検討している。

(金城大樹、知念征尚)