プロ、アマ歌い 島沸く 人口60人に1400人結集 鳩間島音楽祭


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 【鳩間島=竹富】第19回鳩間島音楽祭(同実行委員会主催)が3日、竹富町鳩間島の鳩間島野外ステージで開かれた。西表島の北に浮かぶ人口約60人の小さな島は県内外から約1400人が詰め掛け、島民やミュージシャンら10組によるライブで熱気に包まれた。

 舞台は鳩間島民族芸能保存会や鳩間小中学校の児童生徒が島の芸能や校歌を披露し、多くの来島を歓迎した。
 その後、島にゆかりのあるミュージシャンらが多彩なライブを繰り広げ、八重山民謡の第一人者、大工哲弘さんや夏川りみさんが情感あふれる歌声で観客を魅了した。
 音楽祭は加治工勇実行委員長を中心に島民手作りで続けてきた。当初は加治工委員長の民宿の庭で始まった音楽祭は口コミで広がり、年々参加者が増え、昨年には野外ステージも完成した。
 来年は20回の節目の年。加治工委員長は「1回目は雨が降っていた」と歴史を振り返りながら「来年も素晴らしい祭りにしたい」と話した。
 閉幕後は出演者や島民が「鳩間の港」で船を見送り、来年の再会を誓った。

校歌などを披露し来場者を歓迎する鳩間小中学校の子どもたち=3日、竹富町鳩間島