琉球人墓「適切保護を」 沖縄県、北京市に要請へ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 沖縄県は今月中旬、北京市で開発が計画されている琉球人埋葬地の保護に向けて北京市当局に要請することを決めた。県北京事務所が要請先を調整中で、相手に応じて県知事名か県教育長名で要請する。具体的な保存方法には触れず、中国国内の文化財の保護のやり方を踏まえて適切な保護に取り組むよう求める。

 県は要請書を、14日から訪中する、埋葬地の保存を訴える北京琉球人墓復元・保全会(又吉盛清会長)の訪中団に託す。現地では県北京事務所長が要請書を受け取り北京当局に手渡す。
 県文化財課によると要請内容は「文化財について適切な保護に取り組んでいただくようお願いする」という趣旨になるという。
 当初は県教育長名で要請する方向で調整していたが、中国側の対応相手に合わせて県知事名とすることも含めて最終調整している。(滝本匠)