きょう復帰44年 那覇・新都心で県民大会


この記事を書いた人 志良堂 仁

 沖縄は15日、米国による統治から日本に施政権が返還(復帰)されて44年を迎えた。県政の最大課題の一つである米軍普天間飛行場の返還・移設問題は、名護市辺野古への新基地建設を巡って政府との法廷闘争に発展したが、裁判所の和解を踏まえて県と政府が協議に入り、辺野古の工事が中止する局面を迎えた復帰記念日となった。沖縄への変わらぬ基地集中は、構造的差別の実態を露呈させ、民主主義や自己決定権の在り方をも全国に問うている。

 13日から5・15平和行進が始まり、参加者は辺野古新基地建設反対や憲法改悪の阻止などを訴えた。2日目の14日も、市街地の中心に位置する普天間飛行場などの周辺を行進した。15日正午から「復帰44年 5・15平和とくらしを守る県民大会」が那覇市の新都心公園で開催される。