「自治会入って~」 FMコザが活動紹介


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
DJモーリーさん(左)とアシスタントの屋良歩さん(中央)に知花自治会の魅力を語る宇良敢会長=12日、沖縄市中央のFMコザ

 【沖縄】沖縄市自治会長協議会(喜友名秀樹会長)が、加入促進に向けたPR活動を活発化させている。5月からはFMコザの番組「アジクーターラジオ」(MC・DJモーリー)で、毎週木曜に37自治会の魅力を順番に紹介するコーナーが始まった。昨年度から市の広報誌で各自治会の伝統、文化などを紹介する連載も続ける。保安灯の設置や防災活動などの取り組みをパンフレットで宣伝し、本年度新たに570世帯の加入を目指す。

 ラジオでの紹介は、以前から「市内各地のさまざまな魅力をコザから発信したかった」というモーリーさんの発案だった。3月に喜友名会長に案を提案し、4月の協議会総会で早速承認した。番組は午後4~6時で、自治会のコーナーは毎週木曜の午後5時ごろから約10分楽しめる。
 12日の2回目は知花自治会の宇良敢(つよし)会長が出演し、自作のこいのぼりを子どもたちと制作したことや伝統行事「ウスデーク」などを紹介した。「実は知花言葉では『ウフデーク』と言い、300年以上の歴史がある。道ジュネーもあり、多くの人が集まる。知花は各年代が活発な地域だ」と魅力をPRした。
 市内の自治会加入世帯数は年々減少傾向にある。2016年1月現在は前年同期より360世帯少ない1万8313世帯となった。沖縄市は世帯数が増加しているが、加入率は1・4ポイント減の31・4%と低迷。若い世代や移住者にいかに浸透させるかが課題だ。
 協議会は加入促進に向け、さまざまな手段を講じている。15年度に始めた市の広報誌での連載「わったーじちくゎい」では、毎月2自治会の伝統文化や特産品などの特色を紹介している。
 5月号の山内自治会では、地域に御嶽(うたき)や井泉などの文化財が多いことや、ヤマモモの種の保存に取り組んでいることなどに触れた。
 喜友名会長は「県外では大きな震災が起き、地域の高齢化も進む中、今こそ地域の団結力が見直される時期が来ている。子どもの見守りも含め、いざというときに地域住民の顔を知っているということが重要だ。私たちの活動をうまく伝えていきたい」と意気込んだ。