女性不明 元海兵隊員の車捜索 うるま周辺を走行


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行方不明になっているうるま市在住の会社員女性を捜索する捜査員ら=18日午後4時40分ごろ、金武町伊芸付近

 うるま市の会社員女性(20)が4月28日から行方不明になっている件で、失踪に関わっている可能性があるとして県警が重要参考人として任意聴取をしている米軍関係者の男性について、元米海兵隊員で現在は軍属として県内の米軍基地で働いていることが18日、捜査関係者の話で分かった。男性は同日、車両を県警に任意提出し、県警が鑑識作業を実施した。県警は軍属男性の車両の通行記録などから、18日に金武町伊芸などを捜索した。19日以降も引き続き捜索を実施する予定。

 捜査関係者によると、女性が失踪したとみられる時間帯の後に、金武町内のコンビニエンスストアで、軍属男性と思われる外国人風の人物が、駐車場などに塩をまいている姿が確認されている。県警はこのコンビニから防犯カメラ映像の提供を受け、分析を進めている。
 また、女性の携帯電話の位置情報が最後に確認されたうるま市州崎周辺で、同じ時間帯に軍属男性の車両が通ったことが確認されており、県警が軍属男性や周辺者から事情聴取している。

 女性は、28日午後8時ごろに同居していた交際中の男性に「ウオーキングしてくる」などと連絡を残して以降、行方が分からなくなっていた。
 男性が29日午前2時ごろ、無料通信アプリLINE(ライン)で「今から帰る」などと送信すると女性の携帯で既読となったが返信はなく、連絡がつかなくなった。
 自宅には女性の財布や車が残されていた。県警は事件に巻き込まれた恐れもあるとみて捜査を続けていた。
 軍属男性は基地外に居住しており、県警は16日から任意で事情を聴いている。