2月25日(日)、世界遺産の中城城跡と、国指定重要文化財の中村家住宅を会場に、コスプレイベントが開催される―。そんな情報をキャッチした調査員。イベントの名称は「きたコス」。いったいどんなイベントなんでしょうか!?
今ではカルチャーとして定着した感のある「コスプレ」。日本発の若者文化として、海外でも注目を集めていますよね。
コスプレとは、漫画・アニメ・ゲームなどの登場人物のコスチュームを身に着け、その人物になりきって楽しむこと。県内でもコスプレ好きが集まるイベントが開催されています。
北中城村が主催
今回ご紹介する「きたコス」は、コスプレイベントの中でもなかなかユニーク。というのも、なんと世界遺産 中城城跡と国指定重要文化財 中村家住宅を会場として行われるからです。昨年3月に第1回が開催され、この週末の25日(日)、第2回を実施します。
新しい若者文化と歴史。一見するとミスマッチのようにも思えますが、北中城村の広報誌(23年4月号)に掲載された昨年の開催風景を見てみると―。ファンタジーの世界から抜け出してきたようなコスプレの参加者らが、中城城跡の風景となじんでいます。和装コスプレの参加者も多く、こちらは中村家住宅の雰囲気にピッタリ!
今年のイベント告知のポスターでは、北中城村の比嘉孝則村長が、魔法使いに扮(ふん)したビジュアルイメージが掲載されているのですが、背後の中城城跡の石積みがコスプレとバッチリ合っていて、まるで実際の映画の場面のよう!
村長がコスプレ!?と驚いてしまいますが、実はこの「きたコス」、北中城村が主催。村の新たなPRとして企画されたイベントなんです。
歴史遺産をPR
イベントを運営しているのは、北中城村役場 企画振興課内のきたコス運営事務局。担当の棚原和大(わひろ)さん、大城一記(いっき)さんにお話を聞いてみました。
「もともと北中城村には、きれいな風景とか、貴重な文化財があります。それらをうまく活用できないかなと考えて、いま若者の間で盛り上がっているコスプレという新しい文化と、古い文化の雰囲気を組み合わせたら面白いことができるんじゃないかと思って企画しました。昨年の第1回は口コミで情報が広まり、県内外から想定以上の約500人が集まりました」(棚原さん)
「コスプレイヤー(コスプレをする人)をカメラマンが撮影するのがイベントのメインなのですが、撮影が終わってもコミュニケーションを楽しむ姿が見られ、われわれとしても発見でした」(大城さん)
イベント終了後も、長期間にわたり、会場で撮影した写真がSNS上でアップされ、拡散され続けるなどの波及効果があったそう。実際に写真をSNSにアップしていた参加者の方に感想を聞いてみると、「(県外への)転勤前最後の思い出としてすごく楽しく、そして他のコスプレイヤーさんとの交流もでき、大変良い思い出をつくることができました♪」(Naoさん)と、イベントを満喫した様子。
「きたコスは、観光のオフシーズンである冬場を活用できるのも強み。パワーアップして村の名物になれれば」と棚原さん、大城さんは期待を込めます。
きたコス2024
日時:2月25日(日)10~16時(悪天候の場合中止の可能性あり)
会場:中城城跡、中村家住宅
駐車場:普天間自動車学校
参加費:1000円
男女ドレスルーム(10~17時)
フード出店あり
※参加には事前申し込みが必要です。詳しくはきたコス公式HPへ
https://www.kitapo.jp/event/kitakos/
(2024年2月22日 週刊レキオ掲載)