「トップ会談級の事件だ」 自民県連、沖縄担当大使に抗議


この記事を書いた人 金城 美智子
 自民党県連の具志孝助幹事長(左列中央)の抗議に頭を下げる水上正史沖縄担当大使(右)=20日午前10時ごろ、外務省沖縄事務所

 自民党県連の具志孝助幹事長らは20日午前、那覇市の外務省沖縄事務所に水上正史沖縄担当大使を訪ね、米軍属女性死体遺棄事件に抗議した。具志氏は「いよいよ米軍、軍属を含めて沖縄から出て行けという声が出てきてもおかしくない状況。われわれとしてもどうしようもなく、怒りのやり場がない」と厳しく抗議した。

 水上大使は「何の対策を取ったかよりも結果が全て。最近、米軍犯罪が減ったかと胸をなで下ろしていたが、今回で(犯罪件数を)百件、一万件と書かないといけない。結果を出すために何ができるか気を引き締めて考えたい」と頭を下げた。
 照屋守之県議は、3月の那覇市内での米兵女性暴行事件での再発防止が生かされていないと強く非難し「命が奪われ、取り返しがつかない。綱紀粛正もだめ。安倍首相とオバマ大統領のトップ会談をさせるぐらいが必要だ」と事件の重大さを訴えた。同じく地元の仲田弘毅県議も再発防止を強く求めた。
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