米軍属女性遺棄 海兵隊で調達担当か


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 女性の死体を遺棄したとして逮捕された元米海兵隊員で米軍属の容疑者(32)は、米国籍で母親はニューヨークに住んでいる。沖縄県人女性と結婚した後、妻の名字を名乗った。4月ごろ、与那原町与那原の妻の実家に引っ越し、妻と生後間もない子どもの3人で生活していた。

 海外で就職活動などに使われているビジネス型ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「LinkedIn(リンクドイン)」には、容疑者が2011年9月から14年9月まで、ワシントンDCの海兵隊に所属し、軍需品・装備の調達や使用法の指導、備品管理などを担当していたという記述がある。09年9月から11年9月まではキャンプ・キンザーで資金管理の職に就いていたとみられる。

 現在は嘉手納基地の軍属で、民間会社に所属しインターネット関係の仕事をしている。

 与那原町には妻の出産を機に引っ越したとみられ、生後数カ月の子どもを抱っこする姿が目撃されている。容疑者宅の近所に住む男性は「『ハーイ』と声を掛けると笑顔で答えていた。奥さんと手をつないで歩き、幸せそうだった」と語った。

 東部消防本部によると、県警の事情聴取を受けた後の17日午前と18日午前の2回、自宅から中部の病院に緊急搬送された。17日は睡眠薬を大量に摂取、18日はウイスキーの700ミリリットルボトル2本を飲み干し、意識もうろうの状態で運ばれた。県警の事情聴取が16日に始まり、その後は警察官が自宅前で張り込んでいたため、警察官が119通報し、救急車にも乗り込んでいた。