政策を問う(7) 社大党 当山勝利書記長


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新基地大きな争点に
 ―県議選の意義、争点は。
 「誕生から1年半となる翁長県政を県民がどう評価しているかが一つの意義となる。また(米軍普天間飛行場の移設に伴う)名護市辺野古の新基地を造らせない立場の与党側が支持されるのか、辺野古を容認、もしくは選択肢から外さないとする野党側の考えが支持されるのか。与党が議席の過半数を確保できるかを踏まえると、そこは大きな争点だ」

 ―優先する課題や政策は。
 「子育て、福祉、介護、地域の医療などさまざまな課題がある。子どもの貧困問題の改善に向け、経済の活性化や拡大に取り組む。特に県はアジア経済戦略構想を策定している。五つの柱があるが、党としてもその経済政策をしっかり推進できる方法でやっていきたい。MICE(国際会議や企業の報奨旅行など)、LRT(次世代型路面電車)を加えた鉄軌道導入も積極的に推進していく」
 ―普天間問題の党の考えは。
 「裁判で和解が成立したが、県民にとって辺野古に新基地を造ってほしくないとの思いは変わらない。その民意を実現するのが政治の役目だ。県外、国外へ移設する努力をする必要があるし、それを実現することが政府に求められている」
 ―党の目標、他党との連携は。
 「当然、与党の議席を増やし安定多数を確保しないといけない。党の公認3人は絶対通す。社民党と協力し、競合しない選挙区で互いに推薦を出している。政策的に食い違いはなく、共に当選を勝ち取っていく」
 ―選挙結果が与える影響は。
 「翁長雄志知事が誕生したときは、辺野古に絶対新基地を造らせないという民意の絶対的な後押しがあった。今回の県議選で与党側が多数を取れば、民意は変わらないということを示すことになる。同時に、夏の参院選の結果を左右することは間違いない。参院選の前哨戦になる」(’16県議選取材班)
(9政党・会派の代表インタビューを順次掲載しています。)