政策を問う(8) 民進党県連 花城正樹代表


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教育 生活で格差是正
  ―県議選の意義や争点は。
 「米軍関係者による凶悪犯罪が繰り返された。翁長知事が掲げる『誇りある豊かさ』を真の意味でつかむ一番のきっかけになる。基地問題や経済を前進させるかどうかが問われる。県民一人一人が大切にされる社会を目指し、安倍政権になって広がっている教育と生活の格差是正に総力を挙げる」

 ―重視する政策、課題は。
 「港湾や河川、鉄軌道の整備といった分野に対し、行政の方針と現場の課題をマッチさせていく役割を果たしたい。河川関係に関しては海外のような、ライトアップや飲食店があって歩いて親しめる空間づくりにも取り組む。鉄軌道は(那覇と名護を結ぶ)骨格軸から、周辺を周遊するLRT(次世代型路面電車)の併設や公共交通の連動を通じ定時定速性を求める。港湾関係はクルーズ船の寄港など課題が残る。中城湾港も物流拠点として位置付けられるが、その魅力を周知徹底できていない。議会は行政の監視だけではない。提言した分だけ形になる」
 ―米軍普天間飛行場問題は。
 「前回県議選は、オール沖縄でちょうどまとまった時期だった。その後、自民党県連が辺野古を容認した影響もあり、県民が基地を挟んでまた対立している構図がある。翁長雄志知事を筆頭に示された民意を前面に、安倍政権に誠実さを求める」
 ―民主党政権下で県内移設に回帰したこともあり、前回は旧民主の議席が大幅に減った。
 「これまでの各種選挙において民意が示されている。県連として県民に寄り添った上で普天間の危険性除去を訴え、辺野古という新しい基地は認めない。ぶれずに訴えていく」
 ―選挙結果が与える影響は。
 「県のアジア経済戦略や格差是正の課題に本腰を入れ取り組めるかを左右する。『誇りある豊かさ』に向け前進したい。そのためにも、公認1人を確実に当選させる」(’16県議選取材班)
(9政党・会派の代表インタビューを順次掲載しています。)