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土砂調達先は「適切に判断」 新基地建設、遺骨混入恐れに首相答弁 衆院予算委


土砂調達先は「適切に判断」 新基地建設、遺骨混入恐れに首相答弁 衆院予算委 台船から海中に石材を投入する重機=1月16日、名護市の大浦湾
この記事を書いた人 Avatar photo 與那嶺 松一郎

 【東京】岸田文雄首相は26日の衆院予算委員会で、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設工事を巡り、沖縄戦の戦没者の遺骨が混じるおそれのある本島南部からの土砂調達の可能性について「土砂の調達先は県内と県外に候補地が複数ある中で、現時点では確定していない。こうした事情も十分踏まえた上で、防衛省において調達先を適切に判断していく」と述べるにとどめた。赤嶺政賢氏(共産)への答弁。

 赤嶺氏は、辺野古側の埋め立て工事の工期が、「半年あまり」としていた防衛省の当初想定から5年に延びた点などを挙げ、岸田首相が工期内での工事完了を約束していないことについて、「工期内に終えることができない可能性が高いと認識しているということか」などと認識を問うた。

 岸田首相は「防衛省で工事完了までに9年3カ月かかると既に示している」とした上で、「これを実現するために全力で取り組んでいく。このような考えを述べたものだ」と述べた。

(安里洋輔)