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「未来のため、基地なくそう」嘉手納爆音訴訟原告団長・新川秀清氏 宜野湾・県民大集会


「未来のため、基地なくそう」嘉手納爆音訴訟原告団長・新川秀清氏 宜野湾・県民大集会 新川秀清氏(嘉手納爆音訴訟原告団長)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米兵による性暴力や住宅地上空をわが物顔で飛び回るオスプレイに強く抗議した。宜野湾市内で10日に開かれた「『欠陥機オスプレイの飛行停止と普天間飛行場の閉鎖・返還』を求め『米兵の少女暴行と政府による事件隠ぺい』を糾弾する8・10県民大集会」には、主催者発表で約2500人が参加。登壇者らは、口々に県民の「人間の尊厳」が軽視され、過重な基地負担が軽減されない状況に怒りの声を上げた。

 沖縄戦が終わって79年間、アメリカの統治下の27年の間も、日本に復帰すれば平和憲法の下に帰り、平和なうちなーになるという思いで闘ってきた。しかし現実はどうか。基地を取り巻く状況、爆音の状況は変わったのか。基地から派生する爆音をはじめ、水の汚染などあらゆる問題が起こっている。

 普天間飛行場の周辺の学校では、子どもたちが思いっきり跳ねて遊ぶ体育の時間に、上空にヘリが飛び、隠れないといけない。沖縄は米軍基地だけでなく、宮古や八重山など離島で自衛隊基地の整備が進む。住民を九州に避難させる話も出ている。戦前の沖縄と同じ状況だ。未来の子どもたちのために、あらゆる事件事故を起こさないために、やるべきことは沖縄から基地をなくすことだ。共に頑張っていく。