息子と二人、沖縄のローカルヒーローが気になっています。会いに行けるヒーローやユニークなヒーローがいたら取材お願いします。
(浦添市 ちゅっちゅるー)
過去にレキオでは個性豊かなローカルヒーローを取材してきました。しかし、まだまだ沖縄には多くのローカルヒーローがいますよ!
ラジオをするヒーロー
最初にやってきたのはFM那覇。扉を開けると「天声戦士アライブ」のプロデューサー兼スーツアクターのふぉぐにぃさんが迎えてくれました。FM那覇のラジオ番組「ちゅらステ」のパーソナリティーの顔も持つふぉぐにぃさんがヒーロー活動を始めたのは2021年。番組にゲスト出演した県外のヒーローとの出会いがきっかけだったといいます。そこから約半年の準備期間を経て、番組内でお披露目。スタイリッシュなビジュアルと軽妙なトークとのギャップがリスナーから高い評価を得ています。
同時に「天声プロジェクト」というオリジナルストーリーも展開。特にアライブをサポートするキャラクター「L.O.パルス」と「J.I・スペクター」は実際にバーチャルYouTuberとして活動しており、現実と空想の世界が混在した世界観が魅力です。
「アライブの物語のラストはすでに考えている」と言うふぉぐにぃさん。今後はクラウドファンディングを募り「天声プロジェクト・ステージ」の実現に向けて動き始めています。
三線を弾くヒーロー!?
続いて訪れたのは県三線製作事業協同組合。三線を演奏しながら迎えてくれたのが「ちむぐくるレスキュー隊 サンシンレンジャー」です。
サンシンレンジャーは、三線としまくとぅばの普及を目的に、昨年からヒーロー活動を開始。落ち込んでいる人を三線で癒やす「ちむぐくるレスキュー隊」として、県内のイベントなどで三線の音色を響かせています。それにしても、スーツを着用したまま三線を弾くのはすごい技術ですね!
「プロの三線実演家が中に入っているので、グローブを着けたままでもハイクラスの演奏ができるんですよ」と話すのは事務局長の仲嶺幹さん。
ヒーローショーでは、悪い心を持ったイン(犬)を三線の音色で改心させるというお話を、しまくとぅばを交えつつ上演。老若男女が楽しめるステージを心掛けています。
「三線を弾けばみんな誰かを癒やせたり、元気にできる。うんじゅんわんにん(あなたもわたしも)サンシンレンジャー」とサンシンレンジャーは言います。
「当組合の最終的な夢は三線が世界の楽器になること。世界で活躍してほしいですね」と仲嶺さんは今後の目標を話してくれました。
3月3日(日)にはアライブ、サンシンレンジャーなどローカルヒーローが出演する「くくるヒーロー作戦」が開催されます。みなさんも、ぜひ個性豊かなヒーローたちに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
くくるヒーロー作戦
出演=イトマンマン、お魚戦隊デーラカージャー、天声戦士アライブ、サンシンレンジャー
日時=3月3日(日)13:00~17:00(予定)
場所=シャボン玉石けん くくる糸満(ホワイエ)
料金=1ステージ300円、1日パス1000円
問い合わせ=098-992-2500
(2024年2月29日 週刊レキオ掲載)