金秀G、アジア進出へ 女性管理職20%達成


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 金秀本社の松本真一社長は24日の決算発表で、グループの海外進出を見据え東南アジアでの市場調査を始めたことを明らかにした。2月にベトナムで現地調査を行い、年度内にミャンマーにも調査に赴く。今後のインフラ整備に伴って需要が予想される鉄鋼やアルミの製造部門を中心に、海外展開の可能性を検討する。

 松本社長は、製品輸出か現地生産かといった供給体制など具体的な方向性はまだ検討の初期段階とした上で、「100年企業を目指すというスパンで考えた時に、海外を視野に入れていく取り組みだ」と述べた。

 グループとして女性管理職の割合を20%に引き上げる数値目標「W(ウイメンズ)20」については、4月1日付の人事で女性管理職比率20・5%を達成したと発表した。タウンプラザかねひで60店舗では11人の女性店長が誕生した。

 社員の男女比8対2に合わせて、管理職も同率にする目標を2013年に設定。W20ワーキングチーム担当の金秀商事の砂川久美子専務は「女性店長の存在は、頑張れば管理職になれるというロールモデル(手本)として従業員のやる気になっている。重労働が多かった作業の見直し、男性社員の意識変化が進んできた」と成果を述べた。