県議選、米軍属事件へ怒り訴え 真夏日めげず日曜作戦


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街頭で支持を訴える県議選立候補者と有権者ら=29日、本島内

 6月5日投開票の県議選に向けて、選挙期間中唯一の日曜日となった29日、各候補者は朝から分刻みの日程で演説やイベント会場に繰り出し、支持拡大に励んだ。米軍属女性遺棄事件を受けて、各候補者は怒りを表すとともに被害者へ哀悼の意を示す場面も見られた。

 告示から3日連続で30度以上の真夏日が続き、候補者は梅雨らしからぬ天候にもめげず、有権者の元へ奔走した。交通量の多い交差点で「よろしくお願いします」と笑顔で手を振り、にぎわうビーチで催された交流会に顔を出し有権者らと親睦を深めるなどした。

 ある候補者は通り沿いに街宣車を横付けし演説を開始。大物弁士も応援で駆け付けてあいさつし、地域住民や支持者らが集まって熱心に話に聞き入った。候補者は事件について「恐怖と不安が県内で広がっている」と指摘し「人権と尊厳が奪われた女性の思いを忘れてはならない」と訴えた。

 別の候補者は夕方から公民館で演説会を開き、地域住民らを前に支持を求めた。候補者は「沖縄の未来を切り開く選挙だ」と県議選の意義を述べ「勝たせてほしい」と一票でも多くの獲得を期し、ガンバロー三唱で勝利に向け意気込んだ。
 沖縄地方は16日に梅雨入りしたにもかかわらず、27日の告示から晴れ間が続き、29日も30度以上の真夏日を各地で記録した。候補者や陣営にとって気温同様、選挙戦の熱も上がっている様子だ。