増える外国客 消費額は? 沖縄県、15年度観光調査


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 県文化観光スポーツ部は31日、2015年度外国人観光客実態調査の結果を発表した。空路で沖縄を訪れた外国人観光客の1人当たり消費額は前年度比1・2%増で過去最高の10万7302円(速報値)だった。比較可能な12年度調査以来、上昇が続いている。国籍・地域別では中国本土は前年度比3・5%減の14万9820円だったが、全体平均と比べ4万2518円高く、消費額は最も多かった。海路では1人当たり消費額はほぼ前年並みの2万5221円だった。

 調査は那覇空港と新石垣空港、那覇港、石垣港で計13回行い、出域する外国人客を対象にした。

 沖縄旅行の経験について、86・5%は初めて訪れたと回答した。旅行形態は、ツアーを利用しない個別手配が41・6%で最も多く、特に韓国や香港は個別手配の割合が高かった。平均泊数は全体が3・77日だった。うち香港は最長の4・62日で、韓国は最短の3・23日となった。

 空路で来沖した外国人観光客が購入した物は、複数回答で菓子類が71・3%で最も多く、次いで医薬品が49・0%、その他食料・飲料が45・2%だった。

 費目別消費単価は「土産買い物費」が3万1773円、「宿泊費」が3万1340円、「飲食費」が2万3184円、「県内交通費」が1万1617円となっている。

 国籍・地域別では中国本土の「土産買い物費」は他地域と比べ断トツで多い6万1866円だった。満足度について、大変満足が9・4ポイント増の31・3%で、満足が52・0%などとなった。一方で両替の利便性や無料で使える公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」、外国語対応能力に対する満足度が低かった。