沖縄の海、太陽、土の恵み“ぎゅ”と一皿に 読谷味わうレシピコン


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最優秀賞に選ばれた「海と太陽のファルシィ~読谷の贈りもの」

 【読谷】読谷村儀間のホテル日航アリビラで5月28日、「第4回読谷を味わう料理レシピコンテスト」の本審査が開かれた。応募総数20作品のうち書類審査を通過した7作品を同ホテル料理長らが審査した。最優秀レシピ賞に北谷町の石川美玲さん(40)の「海と太陽のファルシィ~読谷の贈りもの」が、優秀レシピ賞に八重瀬町の金城楓さん(13)=東風平中2年=と舞桜さん(11)=東風平小6年=姉妹の「紅芋しりしりアンダギー」が選ばれた。

 石川さんは4月末ごろ、コンテストのポスターを見た娘に「お母さん、ランチ行けるってよ」と声を掛けられ出場を決めた。車を運転しながらレシピを考えて「沖縄の食材を全部使おう」と思いついた。豚肉、モズク、ハンダマ、島豆腐、トマト、タマネギを、薄く延ばしたマグロで包み込み、かりっと揚げた沖縄そばと紅芋を振り掛けた。ヌルヌル、バクバクと食感を楽しみながら「沖縄の海、空、土、太陽、人、全ての恩恵を一皿で味わう」ことのできる料理に仕上がった。

 読谷村の山内嘉親ゆたさむら推進部長は「手塩にかけて育てられた野菜や魚が皆さんとのコラボで、おいしいと言ってもらえれば、地域も沖縄ももっと元気になるのではと期待している」とあいさつした。

 コンテストでは読谷村長賞に沖縄市の阿波連成美さん(23)の「紅豚とフーチバーの黒糖黒酢炒め」、具志堅総料理長賞に八重瀬町の金城ひとみさん(40)の「十願入り紅芋レアチーズケーキ」も選ばれた。入賞した4作品は6月11日から、シェフによるアレンジを加えてホテル内の店舗で提供される。

審査を終えて笑顔の本審査出場者ら=5月28日、読谷村儀間のホテル日航アリビラ