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〈ジョージ紫×オキナワアメリカーナ〉30日、ライブ 3人に音楽への思い聞く


〈ジョージ紫×オキナワアメリカーナ〉30日、ライブ 3人に音楽への思い聞く 音楽への思いを語る(左から)ジョージ紫、オキナワアメリカーナのメリーとデイビッド・ラルストン=14日、北谷町浜川のヴィーガンカフェ「六屯(ロットン)」
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 オキナワンロックの「ジョージ紫プロジェクト」と、沖縄民謡とブルースを融合させた「OKINAWA AMERICANA(オキナワアメリカーナ)」が30日午後7時半、初のジョイントライブを沖縄市のセブンスヘブンコザで開く。バンドを率いるジョージ紫とオキナワアメリカーナの唄者・MERRY(メリー)=糸満市出身、沖縄在住のデイビッド・ラルストン=米インディアナ州出身=に音楽への思いやライブへの意気込みを聞いた。 (聞き手・田中芳)

 ―オキナワアメリカーナは、沖縄民謡とアメリカのブルースをミックスした音楽をテーマに届けている。

 メリー デイビッドはブルースを、私は三線で沖縄民謡を演奏してきた。2人による最初の共演は「安波節」で、互いを崩すことなく音がきれいに重なった。民謡を歌っているのに違う世界にトリップして、民謡を歌っているのに歌っていない感じになった。ブルースと演奏すると面白いかもと思った。

 デイビッド 民謡とブルースのリズムが合うとすごく気持ちいいと感じた。

 メリー デイビッドと出会ってから、どうやって民謡を残そうかと考えるようになった。ブルースと合わせて、新しい世界を作る楽しみもできた。

 ―紫の楽曲に沖縄民謡の要素を取り入れた「Mother Natures Plight」などもある。

 ジョージ紫 波の上(那覇市)にある教室でピアノを習っていた時、同級生が歌っていた「なんた浜」を聞き、「なんた浜」が好きになった。楽譜を探していると、金井喜久子さんがアレンジした譜面と出合った。「なんた浜」のメロディーをアレンジして「Fly Away」という曲にも使っている。ロックとクラシック、沖縄の民族音楽とを融合する試みは当時からあり、今に至ってる。

 ―オキナワアメリカーナは昨年、オーストラリアやブラジル、タイも回った。

 メリー 沖縄民謡とアメリカのブルースをテーマに掲げているのは今までなかったと思う。沖縄とアメリカで悲惨な歴史があって、今もいろんな状況を引きずっていることもある。私たちは音楽によって、沖縄にいるアメリカ人だけでなくて、世界中で関わる人たちに楽しさを伝えたい。私たちは一つの「点」であり、これらの点をつなげていけたらいい。


 入場料は前売り一般4千円(当日500円増し)、沖縄県民は前売り3500円。問い合わせはセブンスヘブンコザ、電話098(982)1987。