読谷で県民大会実行委発足 米軍属女性暴行殺人


この記事を書いた人 新里 哲
発足後、記者会見する県民大会読谷村実行委員会の石嶺伝実委員長(前列中央)=9日午後、読谷村役場

 【読谷】米軍属女性暴行殺人事件を受け那覇市の奥武山陸上競技場で19日に開催される県民大会に向け、読谷村実行委員会が9日、発足した。村内の25団体で構成し、村民一丸となって取り組むことを確認した。県民大会運営事務局によると、県民大会に向けた市町村単位の実行委員会発足は初めて。他市町村でも既存の島ぐるみ会議などを活用して大会参加に向けた動きが今後さらに加速していく見込みだ。

 委員長に石嶺伝実村長、副委員長に伊波篤村議会議長、知名定弘村老人会会長、池原美枝子村婦人会長、仲宗根悟県議が就任した。

 動員目標を1300人とし、各団体で参加を呼び掛ける。横断幕のほか、防災無線やFMよみたんのラジオ放送も活用して周知を図る。当日は大型バス10台を運行する。

 石嶺委員長は「戦後70年余り、日本復帰から44年を迎える今日でも過重な基地負担の中で度重なる米軍人の事件事故が発生している。心の底から怒りが込み上がってくる」と語気を強め、大会の成功に向けて協力を呼び掛けた。

 読谷村で県民大会に向けた実行委員会が設置されるのは1995年の少女乱暴事件を受けた県民大会以来4回目で、2012年の米海兵隊オスプレイの県内配備に反対する大会以来4年ぶり。

英文へ→Yomitan sets up executive committee for rally against suspected slaying of Okinawan woman by ex-US marine