「沖縄の被害情報なし」県が災害対策本部【3日午前10時30分現在】


「沖縄の被害情報なし」県が災害対策本部【3日午前10時30分現在】 津波警報の発令を受けて、災害対策本部会議を開催する玉城デニー知事(中央)ら=3日午前10時55分、那覇市の県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 沖田 有吾

 宮古島・八重山地方や沖縄本島地方へ津波警報が発令されたことを受け、県は3日午前10時半すぎ、災害対策本部会議を開催した。県庁の各部局や県警本部などからの報告が寄せられ、県内での津波によるけが人や家屋被害などは確認されていないという。


 玉城デニー知事は会議の最後に「警報から注意報に切り替わったが、注意報の発令中は引き続き高台などの安全な場所に避難するなど、最大級の警戒と命を守る行動を最優先にしてほしい」と話した。

 商工労働部より、地震発生直後から台北事務所で情報収集に当たっていて、台湾東部でビル倒壊などの被害が出ていると報告があった。台北市内では大きな被害は把握されていないという。玉城知事は、文化観光スポーツ部に対して、台湾の県人・邦人の被害状況について確認するよう指示した。

 県は9時1分に県災害警戒本部を、午前10時9分に県災害対策本部をそれぞれ設置した。

 県警本部によると午前10時15分時点で33件の110番通報があったが、ほとんどが本島内の交通渋滞についての通報だった。信号の操作によって沿岸部から内陸部への交通が流れるように措置したという。

 知事公室の吉田英紀危機管理補佐官は、与那国島の状況として、陸上自衛隊与那国駐屯地より「島民、観光客を含めて全員が安全な高台に避難を完了している。特別養護老人ホームにもマイクロバスを用意し、いつでも避難できるようにしている」と連絡があったと報告した。(沖田有吾)