沖縄の今、笑いで問う FEC「お笑い米軍基地12」スタート


この記事を書いた人 志良堂 仁

 演芸集団FECの舞台「お笑い米軍基地12」が11日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホールで始まった。米軍基地や安保法制など沖縄と安全保障にまつわる問題を鋭く風刺し、沖縄に過重な負担を押し付ける背景を笑いの中に浮かび上がらせる新作に会場からは拍手が絶えなかった。

基地問題などを笑いで風刺した「お笑い米軍基地12」の出演者=11日、那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール

 基地建設に反対して座り込みする市民をごぼう抜きする県警機動隊、戦場にかり出された自衛隊などを題材にしたコント全13本を披露した。何度もお笑い米軍基地を観賞している前田美那さん(22)=与那原町=は「笑いにするのが難しい時事問題を笑いにできるのがすごい」と話した。

 企画・脚本・演出を担当する小波津正光さん(41)は「毎年新ネタが披露できるということは、それだけ沖縄の現状が何も変わっていないということだ。発生する事件事故の根底にあるのは何なのかも知ってもらえれば」と語った。

 12日に同ホール、18日に沖縄市、25日に名護市でも公演する(12日、18日は前売り完売で若干の当日券のみ)。問い合わせはFECオフィス(電話)098(869)9505。