市長と園長会、意見交換も平行線 南城市保育所民営化


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公立保育所の民営化について、南城市社会福祉法人立保育園園長会の竹千晶会長(左から2人目)と意見を交わす古謝景春市長(同4人目)=15日、市役所大里庁舎

 【南城】南城市社会福祉法人立保育園園長会(竹千晶会長)が公立保育所の存続を求めていることを受け、古謝景春市長は15日、市役所大里庁舎に園長会を招集し、意見交換会を開いた。古謝市長は14日、園長一人一人に真意を聞く意向を示していたが、報道を受けて意見交換会では園長らが自由に発言できる方式を採った。ただ、公立保育園を民営化することについて古謝市長は「方針は絶対に変えない」とし、園長らとの議論は平行線をたどった。

 意見交換会には園長10人が出席。竹会長は「公立保育所は子育て支援や障がい児保育など、民間にはできない事業を担う拠点になりうる」と指摘した。一方、古謝市長は「コスト面のみで民営化を進めている訳ではない」と強調し、「話し合いをする姿勢に変わりはないが、市の方針に問題はない」と述べた。

 意見交換会に先立ち、園長会は市に1772人分の追加署名を提出した。市への署名は計7681人分となった。

 市は7月、市民との意見交換会を市内4地区で開く。19日に知念地区の市知念福祉センター、20日に佐敷地区の市老人福祉センター、21日に玉城地区の市中央公民館、22日に大里地区の市大里農村環境改善センターで開催する。時間はいずれも午後7時から8時半まで。8月には、民営化後の保育所を運営する法人の公募を行う予定。