知事、県民大会参加を表明 「県民の気持ちが込められている」


この記事を書いた人 金城 美智子
県民大会への参加を表明する翁長雄志知事=16日午前、県庁

 翁長雄志知事は16日、県庁で記者会見し、米軍属女性暴行殺人事件を受けて19日午後2時から那覇市の奥武山陸上競技場で開催される県民大会への参加を表明した。翁長知事は大会参加の理由を「県民の気持ちが込められていると思った」と語った。その上で「被害者が遺棄された現場を訪ねた時に『守れなくてすみませんでした。政治の仕組みがなかなか変わらずにごめんなさい』という知事としての申し訳なさ、これからも頑張るという言葉が出てきた」と述べ、知事としての参加に向けた気持ちを説明した。

 大会が県政野党の自民や中立の公明などを含む超党派にならなかったことは「確かにパーフェクトな形の方がよかった」とした一方、「参加しないのも県民の思いとは違う」と述べた。
 大会決議で米海兵隊の撤退を求める内容が盛り込まれていることについて知事の立場を問われ「私の場合は辺野古新基地を造らせない、オスプレイの配備撤回、普天間飛行場の県外・国外移設、この三つを成し遂げる県政だと思っている。基地の整理縮小を求めていく立場は一緒だ」と述べ、現段階では普天間飛行場の他にキャンプ・シュワブ、北部訓練場などを保有する米海兵隊の全面撤退までは求めていないとの認識を示した。【琉球新報電子版】