「なくなるのは悲しい」「続けてほしい」。今年で最後の開催となった「島ぜんぶでおーきな祭 第16回沖縄国際映画祭」(同実行委員会主催)。毎回多くの人が訪れる名物イベント、レッドカーペットが21日にあり、地元沖縄や観光客など多くの人が詰めかけて終幕を惜しんだ。
お笑い芸人のジャングルポケットが目当てで訪れた女子高校生(17)=那覇市=は、レッドカーペットを見るのは今回で5回目。最後の映画祭に「芸能人が間近に見られるイベントがなくなるのは悲しい」と名残惜しそうだった。
県内在住の野上唯馬さん(37)は、今回が最後の開催と知り、初めて訪れた。「映画祭は県外の人に沖縄を知ってもらうきっかけになる。来年以降もなんらかの形で続けてほしい」と語った。
妻と6歳、2歳の子ども2人と見守った上原昇悟さん(35)=那覇市=は、「子どもたちに華やかなレッドカーペットを見せたかった。今回が最後になるのはさみしい。沖縄を盛り上げるために続けてほしい」と語った。
友人に会うため沖縄を訪問した丸山和彦さん(51)=茨城県=は「俳優の剛力彩芽さんやお笑い芸人の板尾創路さんらを見られた」と満足げ。「映画祭にこれだけ多くの人が集まるのは、魅力があるから。後継のイベントが必要」と語った。(狩俣悠喜)