県内のそろばん教室がアニメを制作!?【島ネタCHOSA班】


県内のそろばん教室がアニメを制作!?【島ネタCHOSA班】 愛らしくも独特のゆる~い雰囲気が魅力のキャラクターたちが登場
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 県内のそろばん教室が制作した全30話の連続ショートアニメがYouTube(ユーチューブ)に公開され、話題になっている!? そんな話を聞きつけた調査員。そろばん教室がアニメを? 一体、どんな内容なのでしょうか―。

えっ、県内のそろばん教室がユーチューブにアニメを?一体なぜまた…。好奇心をかきたてられた調査員。まずは、実際にアニメを見てみることにしました。

笑いあり 感動あり

タイトルは「わくわく惑星ドングリコン」。那覇市と豊見城市に4教室を展開する「伊波そろばん教室」のユーチューブチャンネルで、全30話が無料公開されています。1話あたりの再生時間は約1~3分程度。

動画の再生を始めると、愛らしくもゆる~い感じのキャラクターが登場。「あっ、かわいい!」と思わず画面にひきつけられた調査員。

舞台は遠い惑星「ドングリコン」。その星に住む少年タニーと、4人の仲間たちが、どんな願いもかなえてくれるという国を目指して旅をする、というストーリー。

かわいいキャラクターが表情豊かに物語を繰り広げます

物語は、笑いあり、歌ありの楽しい雰囲気で進行します。個性的なキャラクターたちも魅力的。食いしん坊なタニー、そろばんみたいな姿の優等生イッパチ、アイドル志望でちょっと毒舌のチョチョと聡明な親友のプイプイ、オネエキャラのバチャール。声優のクレジットを見てびっくり、タニー役は初代クレヨンしんちゃん役の矢島晶子さん。アーティストのDELIVAさん、お笑いコンビ「プロパン7」のけいたりんさんも声優を務めていました。

子どもたちが見て楽しいギャグはもちろん、親世代が喜ぶ昭和・平成のネタも散りばめられており、親子で一緒に見て楽しめるのも特徴。そして最終話に近づくと一転してシリアスな展開となり、感動的なラストが待ち受けています。

時には昭和歌謡風の歌も登場

親子で視聴楽しんで

感動した調査員は、企画・制作の皆さんにお話を聞いてみました。

「そろばんに興味を持ってもらうきっかけとして、アニメを制作しました」と伊波そろばん教室を運営する伊波晋さん。「実は、今注目されているのは、昔ながらのそろばんではないです。脳の開発にも効果的で、進学・就職にも役立つそろばん式暗算なんですよ」とそろばん普及への熱い思いを語ります。

その思いを受け、形にしていったのが、監督を務めた福永周平さん。「そろばんに興味を持ってもらうスタートとしては、かわいいキャラクター、楽しいお話がいいのでは」と提案したそう。

脚本を担当した石橋彰史さんは「ドングリコンは、旅を通して子どもたちが成長していくロードムービー」と解説。子どもたちをだまそうとする大人も登場しますが、子どもたちが自分で判断して行動し、困難をチームワークで乗り越えていく姿が描かれます。子どもたちが自分で考え判断する、というストーリーは伊波さんの教育方針とも重なる部分があるのだそう。

ドングリコンを制作した伊波そろばん教室を運営する伊波晋さん(中央)、監督の福永周平さん(右)、脚本の石橋彰史さん

ドングリコンのお話自体では、そろばんの要素をあまり大きく打ち出していませんが、アニメには、毎回、そろばんの使い方を一から丁寧に解説した実写動画も付いてきます。

「1日5分でもいいから、子どもと一緒に動画を見てほしい。そろばん式暗算に興味のある方は、ホームページで確認を」と伊波さん。皆さんも、ぜひ親子でどうぞ。


動画の視聴はこちらから

https://www.ihasoroban.com/dongurikon

伊波そろばん教室HP

https://www.ihasoroban.com/

(2024年4月25日 週刊レキオ掲載)