【中城】中城村北上原区の介護予防事業「ことぶき会」は6月25日、同公民館で準備されたヒラヤーチーの生地を焼いて食べるというシンプルな男性の調理実習を行った。集合するやいなや、男性陣は女性陣が用意したフリフリのエプロンに三角巾や衛生キャップをかぶせられてまんざらでもない様子。フライパンとフライ返しを片手にヒラヤーチーを焼き上げ、アットホームでにぎやかな「三時じゃー」(三時のおやつタイム)を過ごした。
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「料理する男性は少ないはずだから、楽しみながら体験できる機会に」と、藤原好子会長が提案した。前日にニンジン、ニラ、ポークなどの具材をボランティアメンバーがカットし、家庭からカセットコンロやフライパンを持ち込み4テーブルに分かれて調理した。
女性陣のアドバイスを受けながらもフライパンに勢いよく油を注ぐ者や、フライパンの底から炎がはみ出さんばかりの強火で調理する者、生地をたっぷり「ぼっとん」とフライパンに落とす者など個性がさく裂。フライ返しで生地を上手にひっくり返すたびに拍手と歓声がわきおこり、楽しいひとときとなった。
出来立てのヒラヤーチーを食べながら「ひっくり返すのは大変」「準備を考えたらすごいなー、感謝だ」と、調理に対する興味も深まった様子だった。平安名常喜さんは「90歳になるまでエプロンを着たことがなかった。それを見てみんなが笑って、私も笑って楽しい。これからもひとつよろしくお願いします」と、照れくさそうにお礼を伝えた。 (儀間由紀美通信員)