職員室の窓から“ひょっこり”してるのは… 兼次小に「ヤギ部」誕生 児童が率先してえさやり、一緒にあいさつ運動も 今帰仁


職員室の窓から“ひょっこり”してるのは… 兼次小に「ヤギ部」誕生 児童が率先してえさやり、一緒にあいさつ運動も 今帰仁 職員室の窓から室内をのぞき込む「おもち」
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 今帰仁村立兼次小学校(上間久仁校長)で5月から2匹の親子ヤギの飼育が始まり、児童が率先しヤギ部を立ち上げた。部長は5年生の山城誠乃心(せいのしん)さん。今ではヤギと児童が正門で、朝のあいさつ運動をする姿が地域の明るい話題となっている。

 2匹は絵本「子ヤギのキラリとキララ」の作者で村仲尾次出身の仲村清光さんが同校に寄贈した。親ヤギは絵本のモデルになったヤギで名前はキラリ、その赤ちゃんヤギは児童が「おもち」と名付けた。

新鮮な朝食を食べながら正門付近で児童を迎えるヤギのキラリとおもち=12月8日、今帰仁村立兼次小学校

 7月に4年生、5年生のヤギ好きの児童が「ヤギ部」を立ち上げた。そのメンバーが中心になって世話をし、ヤギが好きな食べ物を紹介する手書きポスターも掲示した。他の児童もヤギの大好物の新鮮な草を見つけては、手に抱えて登校するほほ笑ましい姿も見られる。

 また、小屋の前に地域住民が新鮮な草を置くことも多く、お礼を言うタイミングがないので児童らは「いつもおいしいエサをありがとうございます」などと手書きのポスターも小屋の前に掲示した。

 朝の正門では、キラリとおもちが新鮮な草を食べながら児童を迎える。上間校長は「子どもたちも家庭での会話のきっかけになっている。ヤギが窓から職員室をのぞくかわいらしい姿に教諭らも毎日、癒やされているよ」と話す。学校のアイドルとなったキラリとおもちは多くの人を笑顔にしている。

(新城孝博通信員)