prime

繁多川公民館(那覇市) 学校と連携、子の居場所にも<わした公民館>124


繁多川公民館(那覇市) 学校と連携、子の居場所にも<わした公民館>124 繁多川公民館の活動をPRする南信乃介館長(右端)と職員ら=22日、那覇市の繁多川公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉陽 拓也

 沖縄戦で破壊された神応寺跡に、那覇市で7番目の市公立公民館として計画され、2005年に完成した繁多川公民館。サークル活動が活発なことに加えて、夏休みが始まると朝から子どもたちの笑い声が響くなど、老若男女の交流拠点としてにぎわっている。

 周辺の小中学校の教育活動にも積極的に関わることが公民館の特色だ。公民館講座を通して、豆腐づくりが盛んだった繁多川の歴史を掘り起こし、現在は周辺の小学校で在来大豆「青ヒグ」栽培から豆腐づくりを教えている。市と連携し、学校に通うことが難しい小中学生が「登校」する居場所にもなっている。南信乃介館長は「学校と公民館を縦割りにせず、ともに社会教育を考えていきたい」と話す。

 得意分野を生かして活躍する人々を「すぐりむん(優れた人)」と認定することも地域興しの一環。南館長は「誰かのチャレンジをいつでも応援したい」と語る。

 南信乃介館長からの一言 赤ちゃんから高齢者まで気持ち良く過ごせるよう、出会いを通して一緒に学び、遊びましょう。

 繁多川公民館メモ 37のサークルが活動しているほか、周辺地域の6小学校、4中学校と連携し、学校内外の居場所づくりに取り組んでいる。

 (嘉陽拓也)
 (金曜掲載)

地域住民から豆腐作りを学ぶ小学生ら=1月、那覇市立識名小学校