【沖縄】沖縄市白川の道路沿い。道行く人々が笑顔で見つめるのは、肩にヤギを乗せた安座間浩さん(72)。週に数回、朝と夕にヤギと散歩し、草も食べさせる。5年ほど前からヤギを肩に乗せ始めた。「見た人に明るい気持ちになってほしい」との思いからだ。仕事は安座間畜産の代表として、ペット用のヤギや豚などの販売をしている。
肩に乗る芸を初めて習得したのは島ヤギのシロ(6歳)だ。シロが肩に乗る様子を見た次世代のヤギも続々と芸を覚え、現在は三代目のララ(1歳)も肩に乗るようになった。
安座間さんは1998年ごろから肉用ヤギを生産していた。2017年ごろ、シロらヤギの三つ子が生まれた。シロが安座間さんになつき、そのかわいらしさからペット用のヤギの生産も始めた。現在は一般でも飼いやすくするため、体を小さくする品種改良にも取り組んでいる。
安座間さんは「もともと動物が好きで、朝2時に起きて世話する生活も苦ではない。90歳まで続けたい」と笑顔を見せた。
(福田修平)