【南城】南城市議会(大城悟議長)は24日、6月定例会最終本会議を開き、市社会福祉法人立保育園園長会(竹千晶会長)や市民らが提出した公立保育所の存続を求める陳情4件を審議し、賛成6、反対12の賛成少数で不採択とした。陳情は21日の総務福祉委員会でも不採択となっていた。
討論で、陳情採択に賛成する市議から「特色ある民間保育所の指針を公立が示すべき」「十分に議論すべき」などの声が上がった。一方、反対した市議からは「民営化すれば支弁額が約4700万円削減できる」「公立保育所は他の民間保育所の拠点的役割を担う立場にない」などの指摘があった。議会中継を傍聴した竹会長は「議員は市民の代表のはず。陳情の採択に反対する議員の発言は、市長の代弁にすぎない」と肩を落とした。
議会終了後、古謝景春市長は琉球新報の取材に「(園長会が、公立保育所が担う役割として求める)障がい児保育などを公立保育所の責任として押し付けるのはよくない」と話した。