泊魚市場糸満移転、知事「前に進める」 県漁連などが要望


社会
この記事を書いた人 金城 美智子

 県漁業協同組合連合会(県漁連、上原亀一会長)など4団体は30日、県庁に翁長雄志知事を訪ね、那覇市の泊魚市場の糸満移転を前提に、糸満漁港へ高度衛生管理型産地市場の早期整備に向けた予算措置などを求めた。翁長知事は「課題はまだあると思うが、意見交換をしながら前に進めていきたい」と話し、施設整備を進める考えを示した。

 要請したのは県漁連のほか、県漁業協同組合長会(古波蔵廣会長)と、流通業者でつくる沖縄鮮魚卸流通協同組合(国吉斉理事長)、泊魚市場買受人協同組合(屋良朝直理事長)の計4団体。
 要請で県漁連の上原会長は「関係者への説明が足りない部分はあるが、移転の必要性は理解してもらっている。関連施設の整備などについて県の支援を頂きたい」と話した。糸満漁協への高度衛生管理型産地市場の整備のほか、一次加工、製氷、冷凍冷蔵などの関連施設整備の支援や、泊漁港を県民や観光客の受け入れに対応した消費市場としての再整備を求めた。
 要請終了後、上原会長は「知事から進めていくという力強い言葉をもらい、安心している。移転は早くて4年かかる。計画通り進めてほしい」と語った。
【琉球新報電子版】