辺野古集会に米学生ら参加 反基地に公民権運動重ね 「ウィー・シャル・オーバーカム」


この記事を書いた人 金城 美智子
辺野古新基地建設の反対を訴える、米ミシガン州カラマズー大学の教授と学生ら=1日、名護市辺野古の米キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対する市民ら約50人は1日、米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議集会を開いた。米ミシガン州にあるカラマズー大学のデニス・フロスト教授(39)と同大の学生らも抗議活動に参加し、1950~60年代に米公民権運動でテーマソングのように歌われた民謡「ウィー・シャル・オーバーカム」を熱唱、新基地建設反対を訴えた。

 教授と学生らは沖縄の戦後史や経済、伝統音楽などを学ぶため、先月14日から沖縄に滞在している。先月19日に那覇市の奥武山陸上競技場で開かれた県民大会のほか、30日の宮森小学校米戦闘機墜落事故の追悼式典などにも参加し、戦後沖縄が置かれている状況や今後の課題などについて学んだ。
 今回、主に沖縄の戦後史について調査している宗教学専攻のハナ・バージャーさん(20)は「初めて辺野古に来た。あらためて反対活動に参加する人々の熱意が伝わった」と述べた。【琉球新報電子版】