駐日米大使が与那国、石垣を軍用機で訪問 「経済安全保障は抑止力とセット」 沖縄


駐日米大使が与那国、石垣を軍用機で訪問 「経済安全保障は抑止力とセット」 沖縄 最西端の碑の前で、報道陣の取材に応じるラーム・エマニュエル駐日米大使(右から2人目)と糸数健一町長(右)=17日、与那国町
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ラーム・エマニュエル駐日米大使が17日午前、日本の最西端である与那国島(沖縄県)を米軍用機で初めて訪問した。同行した糸数健一町長と、最西端の碑の前で台湾の方角などを視察した。エマニュエル氏は報道陣に「経済安全保障は抑止力とセットだ」と述べ、抑止力整備の重要性を語った。エマニュエル氏を乗せた米軍用機は与那国島を離れ、同日午後1時42分、新石垣空港に着陸した。

エマニュエル駐日米大使を乗せ、新石垣空港に着陸した米軍用機=17日午後1時42分ごろ

 県によると、米軍機による与那国空港の使用は記録が残る1997年以降で初めて。両島の陸上自衛隊駐屯地なども視察する。関連して自衛隊機も17日に与那国、新石垣の両空港を使用する。県空港課によると13日に使用届を受けた。目的は「人員輸送」。知事公室は取材に陸自西部方面総監部に対して自衛隊についても民間空港の使用自粛を求めている。

 米軍の空港使用を巡って、県空港課は当初、新石垣空港はスポットに空きがないと米軍側に伝えていたが、改めて確認したところ空きがあったという。県は自粛要請で「自衛隊機の使用は米軍機の使用に伴うもので、他の方法によっても対応可能と考えられる」と求めた。