沖縄県は17日、5月6~12日の1週間に、県内定点医療機関から報告された新型コロナウイルスの新規感染者が638人で、1医療機関当たり12・04人だったと公表した。前週比23%増となり、5週連続の増加。定点当たり10人を超えるのは昨年9月18~24日以来となった。厚生労働省によると、全国平均は定点当たり2・76人で、都道府県別で沖縄県が最多となっている。
昨年は4~5月の大型連休後に感染が急拡大し、6月26~7月2日には定点当たり48・39人に達した。無料でワクチンを打てる特例臨時接種はことし3月末で終わっており、今後の感染拡大が心配される。県は、手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染対策を呼びかけている。
県によると、県内定点医療機関での新規入院患者は62人。そのうち80歳以上が34人で、55%を占めた。
都道府県別で見ると、沖縄県は3週連続で最多。沖縄県以外に定点当たり5人を超えている都道府県はない。(宮沢之祐)