便利になる?那覇-コザ間 急行バス運行 県、秋から実証実験


この記事を書いた人 新里 哲

 沖縄県交通政策課は2日、那覇バスターミナルから沖縄市のコザまで急行バスを運行する実証実験を今秋から始めると発表した。主要な停留所のみで停車し、到着までの時間を短縮する。朝のラッシュ時に特急の運行はあるが、ラッシュ時以外も運行する急行の実証実験は初めて。同日行われた「わったーバス党」の5期目スタートイベントで事業をPRした。

 急行はコザ―普天間―伊佐―那覇の区間で12往復24本を運行する。同区間には46の停留所があるが、15程度の主要な停留所だけ停車する。県は到着時間を10分程度短縮できるとみており、実験で効果を検証する。

 予算は一括交付金事業の公共交通利用環境改善事業を活用する。同事業では、バスが交差点で信号に掛かりにくくする「公共車両優先システム」(PTPS)も導入する。本年度は24台がシステムに必要な車載器を導入する予定。

 実証実験には那覇バス、沖縄バス、東陽バスの3社が参加する予定。早ければ10月にも開始する方向で調整している。

 那覇市のよしもと沖縄花月で開かれた「わったーバス党」の5期目スタートイベントには、マイカーで交通環境改善に取り組む「わしたマイカー党」が登場。お笑いコンビ「スリムクラブ」の真栄田賢さんが党首、内間政成さんが党員を務める同党は(1)乗り合い通勤で渋滞ストップ(2)飲酒運転ストップ(3)アイドリングストップ(4)ネガティブ発想ストップ―をマニフェストに掲げた。