米海軍の無人偵察機MQ4トライトン2機が沖縄の米軍嘉手納基地に今月から配備される計画を巡り、1機目の機体が20日午後8時55分ごろ、嘉手納基地に着陸した。米海軍は同機を5月から10月まで嘉手納基地に一時展開する。トライトンは大型の無人機で、幅はMQ9の2倍程度にあたる約40メートル。配備には人員約50人を伴う。
沖縄県の玉城デニー知事は、さらなる基地負担になるとしてMQ4の配備計画の撤回を求めていた。沖縄市、嘉手納町、北谷町で構成する「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)会長の桑江朝千夫沖縄市長は20日、MQ4の飛来について「嘉手納を中心とした地元自治体の声を聞きながら影響を注視していく」と本紙の取材に答えた。
17日時点では、20日午後8時半から21日午前1時45分にかけて沖縄周辺海域を飛行するという航空情報(ノータム)が発出されていたが、20日時点では、20日午後4時半から同10時45分に時間が変更されていた。17日もトライトンは未明の飛行を予定していたが中止された。
(金盛文香、福田修平)