伊波氏先行、島尻氏追う 参院選沖縄選挙区 本紙・共同通信調査


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 10日投開票の第24回参院選に向け、琉球新報社は共同通信社と合同で3日から3日間、県内有権者を対象に電話世論調査を実施した。本紙の取材を加味して情勢を分析すると、沖縄選挙区(改選数1)は無所属新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)が先行し、自民現職で沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)=公明推薦=が追う展開が続いている。ただ、約3割が投票先を決めていないと回答しており、最終盤で特に無党派層の動向が大きく結果に影響する可能性もある。

 幸福実現党新人の金城竜郎氏(52)は支持が広がっていない。

 伊波氏は那覇市で島尻氏を大きく引き離しているほか、北部や中部の各地域でも先行している。島尻氏は南部市町村や先島諸島で支持を伸ばしている。

 政党別では島尻氏が自民支持層の7割弱、公明支持層の6割強を固めた。一方、伊波氏は共産や社民支持層の9割以上、民進支持層の約7割をまとめている。伊波氏は無党派層にも浸透している。

 参院選の関心度を問う質問では「大いに関心がある」「ある程度関心がある」が計76・5%だった。「あまり関心がない」「まったく関心がない」が合わせて23・1%、「分からない・無回答」が0・4%だった。

 投票先を「決めている」と回答したのは54・9%で、「だいたい決めている」の13・0%と合わせると67・9%。「まだ決めていない」は30・0%、「分からない・無回答」が2・1%だった。