米プロバスケットボールNBAの舞台を目指して並里成が海を渡る。bjリーグの琉球ゴールデンキングスで2度の優勝を経験し、昨季は大阪エヴェッサの主戦としてチームをプレーオフに導いた。国内で確かな足跡を残しながらも、「自分自身もっと伸びると思うし、もっと成長したいと考えている」。目標に向かって突き進む並里の胸中には強い向上心があった。
(平安太一)
2011年からNBA挑戦を続け、13年にはNBA下部のデベロップメントリーグ(NBADL)のドラフト対象選手として名前が挙がった。これまでの米国挑戦で、持ち味であるスピードは「十分生かせる」と感じた。さらにはNBA選手とマッチアップしたときに「ディフェンスでも手応えがあった」という。速さと守備という二つの武器に「こだわって勝負したい」と闘志を燃やす。
当面はNBADLでプレーすることに照準を合わせており、「そこが第1段階だ」と考える。来年以降、NBAの若手などが集まるサマーリーグの参加を目指し、大舞台へのステップアップを狙っていく。「海外でプレーして自分がどれくらいのレベルにいるのか把握したい」と意欲は十分だ。
現在は26歳で、視線の先には20年の東京五輪がある。「あと4年でしっかり成長してオリンピックの主力として日本代表を引っ張りたい」と力を込める。海外でプレーすることで自らを高め、「日本のチームをもっと強くしたい」との思いも強くある。「スランプになることもあるだろうが、言い訳せずにやり切る精神力をつける」と成長をやめるつもりはない。
今月中に渡米してトレーニングを開始して、来月以降に現地のチームが主催するキャンプに参加する予定だ。「沖縄の代表として海外で活躍して、子どもたちの目標となる姿を見せたい」と故郷への思いも薄れることはないようだ。
並里の米国挑戦を支援する個人や企業スポンサーの募集も行われている。詳細はLoop Sports Management合同会社のホームページhttp://www.loop-sports.com/問い合わせはメールinfo@loop-sports.com