10日投開票の第24回参院選は7日、選挙戦終盤の三日攻防に突入する。沖縄選挙区(改選数1)は、自民現職で沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)=公明推薦、無所属新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)の2人が激しい選挙戦を展開している。両候補とも最終盤は浮動票の動向が鍵を握るとみて、大票田となる県都・那覇に照準を合わせ、まだ態度を決めていない有権者への支持拡大を図る。(’16参院選取材班)
島尻氏は6日午前に浦添市内の街頭で演説し、店舗などへのあいさつのため通りを練り歩いた。午後は那覇市内の企業を回った後、久米島町の総決起大会に参加した。
島尻氏は浦添市の街頭で「今後5年間、どう沖縄振興策を前に進め、予算立てし、付けていくのかという大事な局面に来ている。再び国会に戻り、しっかりとした沖縄振興策を前に進めるために力を尽くしたい」と訴えた。
那覇市で演説した山本一太元沖縄担当相は、島尻氏の子ども貧困対策を紹介し「大臣として具体的に沖縄に貢献できる」と強調した。
伊波氏は6日午前は浦添市内で遊説。企業回りを終えた後は、夕方から翁長雄志知事や城間幹子那覇市長、衆参国会議員らと共に、那覇市民会館で個人演説会に臨んだ。
個人演説会で伊波氏は「琉球王国からの歴史や文化が沖縄の宝だ。この宝を損なうのが米軍基地だ。新しい産業を発展させるために、基地に対して反対をしていかないといけない。死にものぐるいで闘う」と訴えた。
応援に訪れた翁長知事はオール沖縄で団結する必要があると強調し、「沖縄の新しい1ページを切り開いていこう」と述べた。
幸福実現党新人の金城竜郎氏(52)は企業訪問をした後、宮古島に向かい個人演説会を開いて支持を訴えた。