10日投開票の第24回参院選は7日、三日攻防に突入した。18日間の選挙戦も最終盤となり、沖縄選挙区と比例代表の立候補者らが県内各地で街頭演説やあいさつ回りをこなし、支持固めに奔走している。台風1号の接近に伴い、沖縄地方は風が強く不安定な天気となったが、各立候補者は時折降る雨にもめげず街頭で手振りや演説をして支持拡大を図った。
沖縄選挙区(改選数1)は、自民現職で沖縄担当相の島尻安伊子氏(51)=公明推薦、無所属新人で元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)の2人が激しい選挙戦を展開している。両候補は午前中から大票田の那覇市を重点に遊説を展開。懸命に支持を訴えた。
島尻氏は国場幸之助衆院議員と演説したほか、那覇市のにぎわい広場を女性部員らとともに練り歩いて有権者らと交流した。
那覇市の遊説では、参院選の争点について「問題が山積する沖縄で、県民の暮らしをどう良くしていくのか。問題を解決していかなければならない。争点はそれに尽きる」と問題提起した。その上で「生活に密着するような問題を解決し、県民所得を向上させていく」とし、子どもの教育制度や介護・医療問題への取り組みが必要だと訴えた。
伊波氏は赤嶺政賢衆院議員と演説したほか、那覇市の住宅街や公園、スーパー付近で遊説をこなし、有権者らと交流した。
那覇市の遊説では、参院選の争点について「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設が最大の争点になる。離島を含めた沖縄の大自然をどう残すかが私たちの大きな課題だ」と問題提起した。その上で「基地負担を減らすことで、これからの沖縄の発展が生まれていく」とし、観光産業をはじめとする新しい産業を生み出すことが必要だと訴えた。
幸福実現党新人の金城竜郎氏(52)は那覇市内で企業回りなどをした。
(2016参院選取材班)