日本パラリンピック委員会(JPC)は8日、リオデジャネイロ・パラリンピック日本代表に陸上車いすT52クラス1500メートルの上与那原寛和(SMBC日興証券)ら37人を追加したと発表した。
日本代表は6月の1次発表と合わせて121人となった。上与那原は3度目のパラリンピック。
決定を受け「確実に表彰台を目指したい」と抱負を語った。
3度目のパラリンピック出場が確定した45歳の上与那原寛和は「リオで結果を残さなければ次はない。確実に表彰台を目指す」と気持ちを新たにした。
4月から所属先が変わり、資機材支援に加えて練習に集中できる環境を手にした。今月の関東選手権1500メートルでは3分49秒25でアジア新記録を更新。「ウエートと筋力アップに取り組み、スタートの瞬発力を上げる成果が出た」と伸びしろを感じている。リオの1500では3分30秒台が表彰台を狙えるタイム。「またまだ自分のタイムは伸びる。スタートで食らいつき、ゴール前ではトップスピードで逃げ切る」と勝利のイメージを描いている。
地元有志で上与那原を支援する後援会の眞島長治会長は「待ち遠しかった」と喜んだ。明日から沖縄市山内に横断幕を掲げ、14日に激励会を開く予定だ。上与那原を車椅子陸上に誘った、県車椅子陸上クラブ・タートルズの荻堂盛助さん(68)は「最近は走りが軽やかになっている。リオのメダルを通過点に、東京パラリンピックまで活躍してほしい」と期待を寄せた。