【恩納】恩納村内の子ども会の小学生約20人と中学生約20人は9日、恩納村安富祖の田んぼで県奨励品種のコメ「チュラヒカリ」の収穫を体験した。児童らは田んぼの泥に足を取られながらも、黄金に輝く稲を丁寧に刈り取った。コメの収穫は村内の小学6年生を対象とした体験学習「恩納村サバイバルキャンプ」(主催・村教育委員会、村子ども会育成連絡協議会)の一環で実施された。
児童らは今年3月に田植えをしており、今月に入って収穫時期を迎えた。収穫したコメは8月2~4日、無人島で行われるサバイバルキャンプで炊くことにしている。
真剣な表情で収穫作業に汗を流した山内翔貴君(11)は「田植えの時は、泥に足がはまって大変だったけど、収穫できてうれしい」と話した。
児童らが田植えした稲の管理をし、収穫のやり方などを指導した當山幸宏さん(58)=恩納村、農家=は「長年、この活動に関わってきたが、子どもたちのためというより、自分が楽しいからやっている。子どもと触れ合うだけで元気がもらえる」と満面の笑みで話した。
児童らはキャンプでは火起こしや追い込み漁、野外炊事、遠泳なども体験する。