【動画】県内各地で大雨、洪水警報 福地ダムでオーバーフロー 9市町村で避難所開設も 沖縄


【動画】県内各地で大雨、洪水警報 福地ダムでオーバーフロー 9市町村で避難所開設も 沖縄 連日の雨によって、水が貯水容量を超え、オーバーフロー(越流)が起きた福地ダム=13日午前10時半ごろ、東村
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 沖縄気象台は13日午前11時の発表で、沖縄本島北部では13日夕方にかけて土砂災害に、中南部では13日昼過ぎにかけて低い土地の浸水や河川の増水、氾濫に警戒するよう呼びかけている。本島地域には11時現在、一部地域を除き、大雨、洪水警報が出ているほか、浦添市を除く中南部地域には、土砂災害警戒情報が出されている。警報に伴い、午前8時30分現在、9市町村で14カ所の避難所が開設されている。

 東村の福地ダムでは13日、ダムの貯水容量を超えた水があふれ出すオーバーフロー(越流)が発生した。福地ダム管理支所によると、越流は午前1時ごろから始まった。同事務所は「今後も雨の予報が続く。しばらくは越流が続くとみている」と話した。 

 気象台によると、国頭村奥では、午前1時30分までの24時間雨量が136・5ミリを観測し、東村では午前3時30分までの24時間雨量が121・5ミリを記録した。13日には多いところで、1時間に40ミリの激しい雨が降る見込み。雨雲の発達程度によっては大雨警報や洪水警報の発表地域が広がる可能性がある。本島地方では14日正午までの24時間に予想される雨量は多いところで120ミリを見込む。

 大雨の影響で、沖縄本島内11ダムの貯水率は前日比8㌽増の98・4%となった。沖縄総合事務局北部ダム統合管理事務所によると午前10時現在、北部地区の福地、新川、安波、普久川、辺野喜、金武、大保の七つのダムが越流している。担当者は「貯水率は上がっているが、今後も水を大切に使ってほしい」と呼びかけている。

(吉田健一、玉寄光太)