プロ選手未来へ助言 前原高校で対談「考える力を」


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プロを目指したきっかけについて話すボートレーサーの守屋美穂選手(前列右)。対談したキングスの山内盛久選手(同中央)と大宮宏正選手=19日、うるま市田場の前原高校

 【うるま】うるま市田場の前原高校で19日、ボートレース振興会によるプロアスリート対談イベントが開かれた。同校の総合スポーツコース1、2年生約80人を前に、ボートレーサーの守屋美穂選手とプロバスケットボールチーム「琉球ゴールデンキングス」の大宮宏正選手、山内盛久選手が対談した。生徒らは、プロのアドバイスに真剣に聞き入った。

 父親の勧めで高校からボートレーサーを志したという守屋選手は、中学時代は管弦楽部だったが、進学後にウエイトリフティングを始め、70キロ以上を挙げるまでになったという。「頑張るほど結果もついてくる」と話し、最高年収が2800万円だったことを発表すると会場がどよめいた。

 大宮選手は「最初に相手の話を聞き、さらにどうしたらいいか自分で常に考える力が大切」と生徒にアドバイス。10年後は「実家の寺を継ぎ、ダンクができるムキムキのお坊さんになりたい」と目標を語り、笑いを誘った。

 山内選手は、練習生候補としてキングスに入り、雑用やバイトをしながら練習に励んだ入団当時を「良い経験。好きなことでプロになり、幸せだ」と振り返った。オフは「家事や3人の子どもの世話をする。(チームの司令塔)ポイントガードなので、奥さんの顔色をうかがっていろいろできる」と自身の観察力と判断力の鋭さを表現した。

 バレー部の中村桃香さん(16)は「嫌だと思ったときもいったん相手の話を受け入れて、考えるようにしたい」と話した。

 対談の合間には、ボートレース振興会が、ボートレーサーになる方法や魅力を説明した。司会をよしもと沖縄の「ピーチキャッスル」が務め、軽快なトークで盛り上げた。