那覇港は全国7位 博多に次ぐ 15年コンテナ貨物量


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 沖縄総合事務局(能登靖局長)は20日までに2015年の那覇、石垣、平良、中城湾の4港の国内コンテナ取り扱い貨物量(速報値)を発表した。調査を開始した2000年以降、過去最高を記録し、那覇港は8年連続で最高を更新した。国内外を含めた那覇港の取り扱い貨物量は前年比2・9%増の52万3006個で、全国の港湾中7位に入った。

 国土交通省がコンテナを取り扱う国内の重要港湾や地方港湾など136港を対象に調査した。

 国内外を含めた貨物量は石垣港が全国31位で前年比3・2%増の5万6173個、平良は35位で同15・2%増の4万7455個、85位の中城湾は国内のみで同10・6%増の3406個になった。

 そのうち国内貨物は那覇港が44万4399個、石垣は5万5430個、平良は4万7455個だった。

 同局港湾計画課担当者は増加の要因について「入域観光客数や県内人口が増加傾向にあり、消費や経済活動が活発になっているため、貨物量も増えているのではないか」と分析した。

 国内貨物で増加した主な品目は、那覇港(14年出入貨物総トン数1031万トン)は郵便物や小荷物など「取り合わせ品」が前年比約4万トン増え、ビールや清涼飲料水など「飲料」が約1万9千トン、牛乳や冷凍食品など「製造食品」が約1万1700トン増加した。

 石垣港(同92万トン)は取り合わせ品が約3万3千トン、平良港(同233万トン)は日用品が約4700トン増えた。

 国内全港湾の国内外の総貨物量は中国との貿易総額が減少した影響で、前年比3・0%減の2116万個と6年ぶりに減少した。